「汚れなきSEASON」 GLAYの歌詞を読む

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今日の「GLAYの歌詞を読む」は

「汚れなきSEASON」です。

汚れなきSEASON歌詞

10枚目のオリジナルアルバム「GLAY」の2曲目に収録されたこの曲。
僕は、過去と現在の対比をすごく感じます。
もっと深く読んでみると、現代の日本とも重なっているようにも捉えられなくないです。

それでは早速歌詞を読み解きましょう。

「汚れなきSEASON」
2010 アルバムGLAY収録

何をするにしても いつも一緒だった仲間と
悪い事もいい事も 人の目を気にせずに

—いつでも家族のように一緒の4人。酸いも甘いも共に歩んできた。

渋滞のまま長い間 動かない機材車(くるま)

お前の好きなあの うるさい曲が鳴り響いてた

—ここは機材車を転がしてたアマチュア時代の回想のように聞こえますが、
GLAYが、大手プロダクションを脱退後、芸能界から消えかけた”低迷”の時期を歌っているようにも聞こえます。TAKUROには、商業的な音楽を嫌い、届けるべき人にきちんとした形で音楽を届けたいという思いがあります。
ここでいう「お前」とは以前所属していたプロダクションの誰かを指し、「うるさい曲」とは「売りっぱなし」の音楽を指しているのかもしれません。

汚れなき季節は短いから 「大切に生きろ」とお前の声

許される月日は儚いから 今に潰されてしまいそう

—このサビも、過去のことのように書かれていますが、
現在のGLAYが何にも縛られず彼らのやるべきことを彼らなりにやっていく上で
社会のしがらみにがんじがらめになって、逆らえない波に押しつぶされるまでの期間=「許される月日」はすごく短く
「僕らの音楽をやる」というピュアな心を持っている期間=「汚れなき季節」を大切にしなくてはならないということ。

飲み明かしてた阿佐ヶ谷で 俺達は誓ったんだ
世の中を変えて明日を 眩しくしてやるのさ

—阿佐ヶ谷で飲み明かしてたのは10年前ということが分かります。
10年前と言えば、GLAYがブレイクし大きな波に乗っていた頃。
その頃の、自分たちの音楽がシーンを盛り上げていくという意気込みを歌ったのだと思います。

そして10年の時間は 俺達をどうした?
きっとまだ何者にも なれずに一人ぼっち

—その10年後、つまりこの曲を歌った2010年。
GLAYは大きな決断をし、自主レーベルを立ち上げました。
しかし、プロダクションを脱退し、大手レーベルとも手を切った今、音楽シーンを作っていくと誓った日々のような、強力なバックアップも、大きな脚光もなく、
“自分たちだけ”で歩んでいる現実。

好きだった女の噂さえも 気にも留めないでがむしゃらに
愛した仲間はきれぎれに 静かにギターを眺めている

—当時の彼女の噂にも耳を傾けず、
当時、バンドの道を進んでいた仲間も今はバンドではない道にすすんでいるが
そんなことも気にせずにただがむしゃらにGLAYを続ける日々。

Wait 追い越せない
Wait あの日の影
Wait
鮮やかな痛みを

—ブレイク時のGLAYを追いこせはしないし、
そのことに少しの悔しさはあるが「自分たちの音楽」をやっている現在は、あの頃よりも鮮やかである。

弾かれたシャボンの泡のような かつて見た夢が萎んでいく
新しい仕事は金にまみれ 情熱は安く叩かれて

—GLAYの人気もバブルのように大きく急速に膨らみ、
弾けると同時に突きつけられた「音楽を売る」という職業の現実。
ブレイクの後に次々と入ってくる仕事は、
高校時代のような熱意だけでは通用しない音楽だった。

汚れなき季節は短いから 「大切に生きて」と彼女の声
許される月日は儚いから 今に潰されてしまいそう

—そういった高校時代のピュアな心が、
メジャーデビューして10年と経たずに崩されていったことと、また新たに歩き出した現在のGLAYを重ね、今のこの状況は長く続く訳ではないから、「大切に生きて」いく

この曲を聴くと、苦悩していた頃のGLAY〜現在のGLAYの成長を感じます。
やはり音楽は、自由であって然るべきこと というのをTAKUROは言いたいのかもしれませんね。

*あっきぃ*